認知症

認知症母87歳看取り介護へ 私のために泣いてくれた日を思い出す




今日も残暑が厳しく、テレビをつければ暗いニュースばかりで、食欲もなくなってきました。

私の母は今年に特別養護老人ホームに入所することができて、喜んでいました。
費用が安いうえに、とてもきれいな施設だったのです。

奇跡?!認知症母、待機者30万人の特別養護老人ホームに入居が決まる
喜ぶべきなのか、悲しむべきなのか、認知症母の特別養護老人ホームの入居が決まりました。 東京都内の特別養護老人ホームに入居ができるのは奇跡に近いことです。 特別養護老人ホームに入居を希望し待機している人は全国で30万人いま...

ところが喜んだのもつかの間、入退院を繰り返しています。
嘔吐が続き、血圧も低下しているという連絡を受け、救急搬送すること3回。

つい10日前に退院したものの、まだ嘔吐と血圧が低下しているという連絡がありました。

母の終わりの日が近づく、ついに看取り介護へ

看取りとは?
近い将来、死が避けられない人に対し、身体的苦痛や精神的苦痛を緩和、軽減するとともに人生の最期まで尊厳ある生活を支援すること

コロナ禍で面会のできない状況が続いていました、先月退院した時にあったのですが、まだ私や妹のことはわかっていました。
がりがりに痩せていてショックを受けました。

今は食事もとれなくなっていて、内臓の機能もどんどん低下している状況です。
母の意識があるうちに会いに行きたいと思っています。

母が看取りの段階に入ったと聞いて、今日は通勤中のバスの中でいろいろ思い出していました。

私のためだけに泣いてくれた日は忘れません。

母は兄を溺愛していて、父は妹を溺愛、私はいつも寂しい思いをしていたのです。
独身時代は好き勝手に遊び惚けて、たくさん心配をかけました。

私が今でも忘れられないのは、私が一人暮らしをスタートする時に母と食事をした時のこと。
アパートの近くまで来てくれて、一緒にご飯を食べたのですが、母はその時、「あんたが出て行って寂しい、お父さんもそういってた」と言い涙を流したのです。

私のために母が涙を流している!驚きとともに、すごくうれしかったのを覚えています。

母は兄だけを見ていたわけではないと、今更気が付きます。
残念な結婚をした私をいつも心配してくれた母、私の娘が生まれた時は初めての女の子の孫で、洋服をたくさん買ってくれました。

夫に暴力を受け実家に逃げ帰った時も、母は本当に温かく迎えてくれました。
今、思い出すのは優しい母ばかりです。

兄ばかりを溺愛していたとひがんでいた私ですが、最期は私たちを育ててくれてありがとうと言って見送りたいです。

タイトルとURLをコピーしました